糀の世界に飛び込んだインターン生の話②

糀の世界に飛び込んだインターン生の話②

【工場の裏側:手作業と機械化のはざまで】

こんにちは!仲宗根糀家インターン生のレイです。最近、「糀家さんでのインターンって具体的に何をしているの?」とよく聞かれるようになりました。主な業務としては、午前中に工場で商品の仕込みや詰め作業を行い、午後はSNSの発信や資料作成などの事務作業に取り組んでいます。日々の作業の中で様々な学びがあるのですが、今回は工場での作業を通じて私が感じた「小さな会社のリアル」についてお話ししようと思います。

 工場での驚き

まず私が工場で勤務して最初に驚いたのは、作業がほとんど手作業であることです。商品を詰めて、重さを測って、きれいに形を整える、というすべてが手作業でした。また、ホームセンターで購入できる部品を組み合わせて、目的に合った独自の道具を使用していたりと、普段テレビで機械化された風景しか見たことない私にはとても新鮮な光景でした。これがまた結構力のいる作業もあり、連続でやると手首が痛くなったり、腕が疲れたりと大変な作業ばかりでした。

機械化や手作業の魅力や難しさ

これらの負担を減らし、効率を上げるためには機械の導入がベストな手段なのですが、機械を導入するためにはかなりのコストがかかります。このコストをカバーするためには、多くの商品を売って売り上げを上げる必要があります。
しかし、多くの商品を販売するためには生産量を増やさなければならず、その結果として工場の負担が増えます。つまり、生産性を上げるための機械導入には資金が必要で、そのために売り上げを上げる必要があり、売り上げを上げるためにはさらに多くの作業が求められるという、ジレンマがありました。効率化と資金調達のバランスを取ることの難しさを実際に目の当たりにした瞬間でしたね。ここまで書くと、大企業がどれだけすごいのかがよくわかりますよね。
手作業には手作りの温かみがあって、機械にはない良さがあります。でも、効率的な生産には機械化が必要で、そこにどうバランスを取るかが小さな会社の難しさだと感じます。大企業は、そうした資金面での余裕もあるため、スムーズに生産ラインの機械化を進められるのだろうなぁと、しみじみ感じます。

仲宗根糀家のこだわり

仲宗根糀家は非効率とも言えるほど、商品作りに時間をかけています。
普通は火を通してすぐに製造してしまえばもっと量産できる甘酒も、酵素を失活させないように2日間独自の製法で発酵させて甘みを引き出したりしているわけです。普通に考えれば、もっと簡単にもっと大量に作って売上第一になってもおかしくないわけですが、本当に良いものだけを届けたいという思いが効率を捨てているわけです。私は効率化や機械化も時には必要だと思いますが、手作業で時代遅れの製造も作り手の想いがこもっていてこれはこれでいいものだなと感じます。小さな会社でのこうした取り組みや努力があってこそ、糀の良さや商品の品質が保たれているんだなとも感じています。自分がインターンとして関わることで、こうした裏側を知ることができて本当に良かったです。

おわりに

さて、これで今回のお話は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。これからも、私目線で感じたことや学びを発信していきますので、ぜひ楽しみにしていてください!

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