自由研究に甘酒づくり|親子で観察する発酵のふしぎ

自由研究に甘酒づくり|親子で観察する発酵のふしぎ

夏休みの自由研究に、キッチンでできる発酵の観察はいかがでしょう。テーマは「甘酒(あまざけ)づくり」。お米と米こうじだけで、お砂糖を入れていないのにじわりと甘くなる——そのふしぎを、親子で一緒に目と舌でたしかめる研究です。作った甘酒は、そのまま夏のひんやりおやつに変身します。

夏休みの自由研究に、発酵(甘酒づくり)がぴったりな理由

「今年の自由研究、何にしよう」と親子で頭をかかえていませんか。そんなご家庭におすすめしたいのが、甘酒づくりの観察です。用意するのはお米と米こうじ、そして炊飯器だけ。特別な道具はほとんどいりません。

火をあつかう工程は大人がついていれば、あとの手順はとてもシンプルです。お米と米こうじを混ぜて、あたたかいところに置いておくだけ。お米と米こうじでつくる甘酒はアルコールを使わないので、小さなお子さんも安心して味見ができます。「なぜ甘くなるの?」を親子で一緒に観察して記録すれば、そのまま立派な研究レポートになります。

用意するもの

そろえるもの

  • 生米こうじ:甘酒づくりの主役。乾燥させていない「生」の米こうじで、原材料は米(国産)と麹菌だけの無添加です。沖縄で食用の黄こうじをつくり続けてきた仲宗根糀家の生米こうじを使います。
  • ごはん:いつものうるち米を炊いたものでかまいません。
  • 炊飯器:「保温」モードを使います。
  • 温度計:温度をはかる工程が、いちばんの観察ポイントになります。
  • しゃもじ・スプーン:混ぜる・味見する用に。

※生米こうじは冷凍でお届けするため、使う前に冷蔵庫でゆっくり解凍しておくと扱いやすくなります。

観察のしかた|甘さ・におい・見た目の変化を記録する

甘酒の作り方そのものは、炊飯器での甘酒づくりの手順に沿って進めます。ポイントは、炊いたごはんを57度以下に冷ましてから生米こうじを加え、炊飯器の保温であたためること。温度が高すぎると甘くなりにくいので、「なぜ冷ますのかな?」とお子さんに問いかけながら進めると、それ自体が観察の入り口になります。

自由研究のいちばんおもしろいところは、時間とともに起こる変化を記録することです。混ぜた直後・3時間後・6時間後・できあがり、というように時間を決めて、次の3つを親子で観察してみましょう。

観察する3つのポイント

  • あまさ:最初はほとんど味がないのに、時間がたつとじわじわ甘くなります。スプーンひとさじずつ味見をして、1点〜5点で点数をつけると変化が分かりやすくなります。
  • におい:お米くささから、やさしい甘い香りへと変わっていきます。
  • 見た目:はじめはお米のつぶがはっきり。だんだんつぶがくずれて、とろりとしてきます。

どうして砂糖なしで甘くなるの?

お砂糖を入れていないのに、どうして甘酒は甘くなるのでしょう。これは、米こうじにふくまれる「酵素(こうそ)」が、お米のでんぷんを、甘さのもとである糖に少しずつ変えていくからです。理科でならう「でんぷん」と「糖」が、キッチンでつながる瞬間です。

温度を高くしすぎる(60度をこえる)とうまく甘くならないことも、いっしょに観察できると、より深い研究になります。「あたたかい場所とすずしい場所ではどうちがうか」「米こうじの量を変えたらどうか」など、条件を変えて比べてみるのもおすすめです。

自由研究レポートのまとめ方

観察したことは、下の流れでまとめると、ぐっと研究らしくなります。親子で相談しながら、自分のことばで書いてみましょう。

まとめの5ステップ

  • 調べたいこと:「お砂糖を入れていないのに、なぜ甘酒は甘くなるの?」
  • 予想:やる前に、自分なりの答えを書いておく。
  • 方法:使ったもの・つくった手順を書く。
  • 結果:時間ごとの「甘さの点数」「におい」「見た目」を表やグラフに。写真をはると分かりやすい。
  • わかったこと:温度で変化がどうちがったか、次はどうしてみたいか。

予想は、当たっても外れても大丈夫。「思っていたのとちがった」も、りっぱな発見です。

できた甘酒で、砂糖不使用の夏おやつ

研究が終わったら、できあがった甘酒はおいしく楽しみましょう。冷蔵庫で保存して、数日のうちに食べきるのがおすすめです。お砂糖を使っていない自然な甘さなので、夏のおやつにぴったり。子どもが手伝える、かんたんアレンジを紹介します。

  • 甘酒アイスキャンディー:甘酒を製氷器やアイス型に流して、凍らせるだけ。
  • 甘酒バナナアイス:つぶしたバナナと甘酒を混ぜて凍らせると、まろやかなアイスに。
  • 甘酒ゼリー・寒天:甘酒を寒天でかためて、つるんとおやつに。
  • 甘酒スムージー:甘酒と豆乳、季節のフルーツをミキサーへ。

親子の夏休みは、生米こうじから

乾燥させていない「生」の米こうじ。米と麹菌だけの無添加。甘酒づくりの主役です。

生米こうじを見る

よくある質問

Q. 子どもだけでやっても大丈夫ですか?

A. 火や熱いごはん・炊飯器をあつかう工程は、やけどを防ぐため、大人といっしょに行ってください。混ぜる・観察する・記録するなどの工程を子どもが担当し、親子で一緒に取り組むのがおすすめです。

Q. 甘酒にアルコールは入っていますか?

A. お米と米こうじでつくる甘酒は、酒粕を使わないタイプで、アルコール(酒精)は使いません。お子さんも味見いただけます。味見の可否は大人がご確認ください。

Q. どのくらいの日数でできますか?

A. 炊飯器の保温で6〜10時間ほどが目安です。観察の記録は、仕込みから完成までの半日〜1日で取れます。まとめの清書を入れても、数日あれば仕上げられます。

 

前の記事次の記事