「唐揚げの下味に塩麹がいいと聞いたけれど、どのくらい漬ければいいの?」という方へ。塩麹で下味をつけた唐揚げは、お肉がしっとりやわらかく、塩味だけなのに旨みの濃い仕上がりになります。一方で、普通の唐揚げと同じ感覚で揚げると焦げやすいという落とし穴も。分量・漬け込み時間・揚げ温度のコツから失敗例の対策まで、沖縄で糀づくりを続ける仲宗根糀家がご紹介します。
塩麹で唐揚げを作ると何が変わる?
塩麹は、米こうじ・塩・水を発酵させた調味料です。こうじに含まれる酵素が、お肉のたんぱく質を旨み成分(アミノ酸)にゆっくり分解し、でんぷんを甘み(ブドウ糖)に変えていきます。だから塩麹に漬けた鶏肉は、
- 繊維がほぐれてやわらかく、しっとり
- 塩とこうじだけで旨みが深い
- 醤油ベースの下味と違い、素材の味が引き立つ上品な塩味
になります。味付けは塩麹におまかせなので、調味料をあれこれ量る必要がないのも嬉しいところです。
沖縄の糀屋が無添加で仕込んだ「生塩こうじ」
材料と分量(2人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 鶏もも肉 | 300g(むね肉でも可) |
| 生塩こうじ | 30g(肉の重さの10%・大さじ3弱) |
| おろしにんにく・おろししょうが | 各小さじ1/2(お好みで) |
| 片栗粉 | 適量 |
| 揚げ油 | 適量 |
ポイント 分量の基本は「肉の重さの10%」。肉が400gなら塩麹40g、と覚えておけば量が変わっても応用できます。にんにく・しょうがを加えると、ごはんの進む定番の唐揚げ味になります。
漬け込み時間の目安
| 漬け込み時間 | 仕上がり |
|---|---|
| 30分 | 時間がない日はここから。塩味がなじむ |
| 2時間〜一晩 | おすすめ。やわらかさと旨みがしっかり |
| 丸1日以上 | 漬けすぎ。食感が崩れ、塩味も強くなる |
こうじの分解力は思った以上に強いので、長く漬ければ良いというものではありません。一晩(8時間ほど)を上限の目安にしてください。
作り方(4ステップ)
1. 下味をつける
鶏もも肉を一口大に切り、保存袋に塩麹・にんにく・しょうがと一緒に入れてよくもみ込み、冷蔵庫で2時間〜一晩おきます。
2. 粉を付ける
肉の表面についた塩麹をキッチンペーパーで軽くぬぐい、揚げる直前に片栗粉を薄くまぶします。
3. 低めの温度で揚げる
160〜170度の油で3〜4分。普通の唐揚げより低めの温度がポイントです。
4. 二度揚げでカリッと
一度取り出して3分ほど休ませ、180度に上げた油で30秒〜1分。余熱で中まで火が通り、衣はカリッと仕上がります。
失敗例とその対策
失敗1 外は焦げたのに中は生
塩麹唐揚げでいちばん多い失敗です。理由は、こうじの働きで生まれた糖分(ブドウ糖)とアミノ酸が、普通の唐揚げより早く焼き色をつけるから。対策は「粉を付ける前に塩麹を軽くぬぐう」「油は160〜170度の低めから」「二度揚げで中まで火を通す」の3つです。
失敗2 塩からくなった
塩麹の入れすぎ、または漬けすぎが原因です。分量は肉の重さの10%を守り、漬け込みは一晩までに。塩麹は製品によって塩分が異なるので、初めての銘柄では少なめから試すと安心です。
失敗3 衣がべちゃっとする・はがれる
漬け汁の水分が残ったまま粉を付けると、衣が水分を吸ってしまいます。塩麹をぬぐってから、揚げる直前に粉を付けるのがコツ。粉を付けて時間をおくのは避けてください。
よくある質問
Q. 鶏むね肉でも美味しく作れますか?
A. はい。むしろ塩麹の良さが伝わりやすいのがむね肉です。こうじの酵素がたんぱく質をほぐしてくれるので、淡白なむね肉もしっとりやわらかく仕上がります。漬け込み時間は2時間〜一晩が目安です。
Q. 塩麹に漬けたまま冷凍できますか?
A. できます。保存袋で下味をつけてそのまま冷凍すれば、忙しい日は解凍して揚げるだけ。冷凍中はこうじの酵素が休眠し、解凍する間に再び働きながら味がなじみます。2〜3週間を目安に使い切ってください。
Q. 油で揚げずに作れますか?
A. フライパンに多めの油をひいた「揚げ焼き」でも作れます。塩麹の下味は焦げやすいので、弱めの中火でじっくり、両面に焼き色がついたらふたをして火を通すと失敗しにくいです。
唐揚げに使うなら、仲宗根糀家の「生塩こうじ」
国産米の米こうじと沖縄県産の海塩で仕込んだ、火入れをしない非加熱・無添加の生タイプ(280g)。冷凍庫の中でも凍らず、すくってそのまま使えます。お肉の重さの10%を量って、今夜の唐揚げの下味にどうぞ。
生塩こうじを見てみる醤油味がお好みの方は、同量の生醤油こうじ(280g)に置き換えると醤油こうじ唐揚げになります。
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