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目止めの方法|陶器・やちむんの準備から乾燥まで

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ふたを外した仲宗根糀家オリジナルやちむん「糀を仕込む、島の器」の見本

写真は仕込み器の見本です。色柄には個体差があります。

陶器の目止めは、器を使う前に、色やにおいの移りを抑えるために行う下準備です。米のとぎ汁を使う方法が知られていますが、どの器にも同じ手順を当てはめてよいわけではありません。

この記事では、目止めが必要かを確かめるところから、当店のやちむんを例に、準備・加熱・冷却・乾燥の流れを紹介します。お手元の器に説明書がある場合は、そちらを優先してください。

写真は仲宗根糀家オリジナルやちむん「糀を仕込む、島の器」の見本です。目止めの作業を撮影したものではありません。色柄には個体差があります。

目止めを始める前に、器の案内を確認する

「陶器を買ったら、必ず目止めをしなければ」と決めつけず、作り手や販売店の案内を読みましょう。たとえば、壺屋焼窯元の育陶園は、自社の器について、目止めをしなくても問題はないと案内しています。

当店の器では、初めて使う前の目止めをおすすめしています。ただし、目止めは色やにおいの移りを完全に防ぐものではありません。手順を選ぶ前に、次の点を確かめてください。

  • その器では、目止めが必要か、すすめられているか。
  • 米のとぎ汁を使い、鍋で温める方法が案内されているか。
  • 温める時間、冷まし方、乾かし方に指定があるか。

分からないまま別の器の方法を試さず、購入店へ確認しましょう。特に「器を直火にかけること」と「器を入れた鍋を温めること」は別の扱いです。

米のとぎ汁を使う目止めの方法

ここからは、仲宗根糀家オリジナルやちむん「糀を仕込む、島の器」の手順です。当店の予約ページに掲載している、米のとぎ汁を使う方法に沿って説明します。

用意するのは、器がしっかり浸かる大きさの鍋と、十分な量の米のとぎ汁です。温める時間だけでなく、鍋に入れたまま冷ます時間と、乾かす場所も考えてから始めましょう。

1.常温の器を鍋に入れ、冷たいとぎ汁を注ぐ

鍋に器を入れ、器がしっかり浸かるまで冷たい米のとぎ汁を注ぎます。冷凍便で届いた当店の器は、常温に戻してから始めてください。

器が鍋に収まらない場合は、無理にこの手順を進めず、予約ページにある別の方法を確かめてください。

2.弱火で温度を上げ、15〜20分ほど静かに煮る

器をとぎ汁に浸した鍋を、弱火でゆっくり温めます。沸騰する手前で火を弱め、15〜20分ほど静かに煮ます。強い火や激しい沸騰は、ひびや欠けの原因になります。

この器を直接火にかけることはできません。器を鍋の代わりにして加熱しないでください。

3.火を止め、鍋に入れたまま自然に冷ます

火を止めたら、器を鍋に入れたまま、自然に冷めるまで置きます。当店の案内では半日ほどが目安です。熱いうちに器を取り出したり、水をかけたりして、急に冷やさないでください。

4.ぬめりを洗い流し、風通しのよい場所で乾かす

冷めたら器を取り出し、とぎ汁のぬめりをよく洗い流します。ふきんで水気を拭いたあと、風通しのよいところでしっかり乾かします。乾ききらないうちにしまうと、においやカビの原因になります。

当店の器は電子レンジや食器洗い乾燥機では使えません。早く乾かそうとして家電に入れず、ふだんの扱い方も器の案内に合わせましょう。

時間だけをそろえず、冷まし方と乾燥まで確かめる

目止めの方法を比べるときは、「何分煮るか」だけを抜き出さないことが大切です。別の窯元の加熱時間と、当店の冷却方法を組み合わせるのではなく、一つの器に対する案内を、準備から最後まで通して確認しましょう。

当店の方法では、加熱が終わっても、そのあとに自然に冷ます工程があります。すぐに器を使いたい日に始めるより、冷ます時間と乾かす場所を用意しておくと、作業の流れを組み立てやすくなります。

目止めの方法について、よくある質問

目止めが必要か、とぎ汁で温める時間、終えたあとの色やにおいの移りについて、当店の器の案内をもとに答えます。

目止めは、すべての陶器に必要ですか?

必要かどうかは、器の説明書や作り手・販売店の案内で確かめてください。当店のやちむんでは、使い始める前の目止めをおすすめしています。

とぎ汁で温める時間は、どれくらいですか?

この記事で紹介した当店の器では、弱火で温度を上げ、沸騰する手前で火を弱めて15〜20分ほど静かに煮ます。別の器には、その器に指定された方法を優先してください。

目止めをすれば、色やにおいは移りませんか?

完全に防げるわけではありません。当店の器でも、目止め後に色やにおいが移ることがあります。使い終わったら早めに洗い、よく乾かしてからしまいましょう。

目止めのあとは、日々のお手入れも

使い始めの準備が済んだら、洗い方やしまい方も確かめておきましょう。当店の器の手洗い、冷凍庫から出したあとの扱いなどは、やちむんの使い始めとお手入れの記事にまとめています。

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