休日の朝ごはんやおやつの定番、パンケーキ。砂糖をたっぷり使うイメージがありますが、じつは甘酒(飲む甘酒=酵素甘こうじ)を生地に混ぜるだけで、砂糖不使用でもふんわり優しい甘さのパンケーキが焼けます。米こうじの働きでお米のでんぷんが糖に変わった甘酒は、生地の水分と甘みをいっぺんに担ってくれる、焼き菓子と好相性の材料。この記事では、沖縄で黄麹(きこうじ)をつくる糀屋・仲宗根糀家が、砂糖を使わない甘酒パンケーキの基本レシピを、材料の目安・混ぜ方・焦がさず焼くコツ・うまくいかないときの対処・アレンジ・よくある質問まで、まるごとご紹介します。
目次
1. 砂糖なしでも甘い? 甘酒パンケーキのしくみ
2. 材料・道具(基本の目安)
3. 砂糖不使用・甘酒パンケーキの作り方(基本レシピ)
4. 砂糖の代わりに何で甘みを出す?(甘酒・糀の糖の使い分け)
5. ふんわり焼く5つのコツ
6. うまくいかないときの対処
7. アレンジ・トッピング
8. 保存とリメイク
9. よくある質問
砂糖なしでも甘い? 甘酒パンケーキのしくみ
「砂糖を入れないパンケーキなんて、味気ないのでは?」と思われるかもしれません。ところが、甘酒を使うとその心配がいりません。
米こうじからつくる甘酒は、米こうじの酵素がお米のでんぷんを分解し、自然な甘み(ブドウ糖など)に変えた飲み物です。砂糖を一切加えなくても、ほんのりとした優しい甘さがあります。だから、この甘酒を生地に混ぜ込めば、砂糖を足さなくてもきちんと甘いパンケーキが焼けるのです。
甘酒が生地にもたらす2つの役割
◆ 甘み:米こうじが生んだお米由来の自然な甘さが、砂糖の代わりになります。角のない、やわらかな甘みが特徴です。
◆ 水分(つなぎ):飲む甘酒はとろりとした液体なので、牛乳や水の一部を置きかえる「うるおい」の役割も果たします。生地がしっとりまとまります。
仲宗根糀家の酵素甘こうじ(飲む甘酒)は、砂糖不使用・ノンアルコールの米こうじ甘酒。とろりと注げる飲むタイプなので、そのまま生地の水分として使えて、パンケーキづくりにぴったりです。
※「砂糖不使用」は砂糖を加えていないという意味です。甘酒の甘みは米こうじ由来の糖なので、糖質ゼロ・無糖ではありません。あくまで「砂糖を足さずに、こうじの自然な甘みで作る」レシピとしてお楽しみください。
材料・道具(基本の目安)
まずは基本の材料です。ホットケーキミックスを使わず、薄力粉から作る「砂糖を加えない」配合にしています。分量は直径10〜12cmが2〜3枚焼ける目安なので、お好みで調整してください。
- 薄力粉 100g
- ベーキングパウダー 小さじ1(約4g)
- 卵 1個(Mサイズ)
- 酵素甘こうじ(飲む甘酒) 80〜100ml
- 牛乳(または豆乳) 30〜50ml(生地のかたさで調整)
- 塩 ひとつまみ
- お好みで 糀の糖 少々(もっと甘くしたいとき)/バニラ・シナモン など
- 焼く用の 油またはバター 少々
道具は、ボウル2つ・泡立て器・フライパン(またはホットプレート)があれば十分です。生地を均一に流したいときは、おたま1杯分ずつ落とすと形が整います。
味の土台は、やはり甘酒そのもの。仲宗根糀家の甘酒は、沖縄では稀少な食用の黄麹と米で仕込んだ、無添加・砂糖不使用の甘酒です。パンケーキの「砂糖代わり」にそのまま使えます。
砂糖不使用・甘酒パンケーキの作り方(基本レシピ)
混ぜて焼くだけの、シンプルな手順です。ポイントは「混ぜすぎない」ことと「弱火でじっくり」の2つ。時間や分量は目安として、お好みで調整してください。
基本の流れ
- 粉類を合わせる:ボウルに薄力粉・ベーキングパウダー・塩を入れ、泡立て器でぐるぐると混ぜて全体をなじませます。ダマ防止に、粉ふるいを使うとより軽く仕上がります。
- 液体を混ぜる:別のボウルに卵を割りほぐし、酵素甘こうじ(飲む甘酒)を加えてよく混ぜます。牛乳も加えて、なめらかにします。
- 粉と液体を合わせる:粉のボウルに液体を加え、粉気が少し残る程度で止めるくらいにさっくり混ぜます。混ぜすぎるとふくらみにくくなるので、ここが最大のコツです。とろりとリボン状に落ちるかたさが目安。かたければ牛乳を少し足します。
- 少し休ませる:お好みで生地を5〜10分ほど休ませると、生地が落ち着いて焼きやすくなります。
- フライパンを温める:弱めの中火で温め、油をなじませたら、一度ぬれ布巾の上に数秒あてて温度を落ち着かせます。これで焼きムラを防げます。
- 弱火で焼く:生地を流し入れ、弱火でじっくり。表面にプツプツと小さな穴が開き、ふちが乾いてきたら裏返しどきです。
- 裏面を焼く:裏返して、こんがり焼き色がつくまで焼きます。甘酒は糖分を含むので焦げやすめ。火加減はやや弱めを保ちます。
焼き上がりは、甘酒のほんのり優しい甘さがふわりと香ります。砂糖を加えていないぶん、素材そのままのやわらかな味わいです。
砂糖の代わりに何で甘みを出す?(甘酒・糀の糖の使い分け)
「砂糖不使用」と一口に言っても、甘みの出し方にはいくつか選択肢があります。糀屋ならではの視点で、それぞれの向き・不向きを整理しました。
| 甘みの付け方 | 甘さの質・生地への影響 | こんなときに |
|---|---|---|
| 酵素甘こうじ(飲む甘酒) | やわらかで角のない甘み。液体なので水分(つなぎ)も兼ね、生地がしっとりまとまる | 砂糖を使わずに作る、基本の甘酒パンケーキに。まずはこれだけでOK |
| 糀の糖(こうじの糖) | 米糀を煮詰めた、糀だけの甘味料。とろりと濃く、しっかりめの甘みを足せる | もう少し甘くしたいとき、生地やトッピングに少量。砂糖の置きかえに |
| トッピングで甘みを | 生地はごく控えめにし、仕上げで甘さを乗せる。素材の甘みが引き立つ | バナナや旬の果物、糀の糖をかけて。甘さを自分で調整したい方に |
※酵素甘こうじ(飲む甘酒)は「飲むもの」、糀の糖は「砂糖の代わりの甘味料」と役割が分かれています。基本は飲む甘酒だけで十分甘く、さらに甘さがほしいときに糀の糖を少し足す、という使い分けがおすすめです。
ふんわり焼く5つのコツ
◆ 1. 混ぜすぎない 粉気がうっすら残る程度でストップ。混ぜすぎると生地が重くなり、ふくらみにくくなります。
◆ 2. 生地のかたさを見る とろりとリボン状に落ちるくらいが目安。かたければ牛乳を少しずつ足して調整します。
◆ 3. とにかく弱火で 甘酒は糖分を含み焦げやすいので、中火以上は禁物。弱火でじっくり火を通します。
◆ 4. 裏返すのは「穴が開いてから」 表面にプツプツ穴が出て、ふちが乾いたのが合図。早すぎる裏返しは失敗のもと。
◆ 5. もっとふわふわにしたいなら 卵を卵黄と卵白に分け、卵白を泡立ててメレンゲにして最後に混ぜ込むと、スフレのように軽く仕上がります。
うまくいかないときの対処
甘酒パンケーキでよくあるつまずきと、その対処をまとめました。次に焼くときの参考にしてください。
| こんなとき | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| すぐ焦げる | 火が強い。甘酒の糖分は焦げやすい | 弱火に落とし、フライパンを一度ぬれ布巾で冷ましてから焼く |
| ふくらまない | 混ぜすぎ/ベーキングパウダーが少ない・古い | さっくり混ぜにとどめる。分量と鮮度を見直す |
| 中が生っぽい | 生地が厚い/火が強く外だけ焼けた | 生地を薄めに流し、弱火でふたをして蒸し焼きに |
| 甘さが物足りない | 甘酒の量が少なめ | 甘酒を増やす、または糀の糖を少量足す・トッピングで補う |
アレンジ・トッピング
砂糖不使用の甘酒パンケーキは、素材の甘みが控えめだからこそ、トッピングやアレンジの幅が広いのが魅力です。
- 糀の糖をとろり:シロップ代わりに糀の糖をかければ、砂糖に頼らず甘さをプラスできます。
- 旬のフルーツと:バナナ・いちご・沖縄のパインなど、果物の甘みと合わせて。
- 甘酒ソースを添えて:飲む甘酒を少し煮詰めると、とろみのある甘いソースに。同じ甘酒でひと皿を仕上げられます。
- 豆乳・きなこで和風に:きなこや黒すりごまをふると、素朴な和のおやつに。
- 塩気を効かせて:ベーコンや目玉焼きを添えれば、甘さ控えめを生かした朝食プレートにも。
甘酒は飲むだけでなく、こうして焼き菓子の生地に混ぜたり、ソースに仕立てたりと、料理の幅が広がります。1本あると、朝ごはんもおやつも「砂糖なし」で楽しめます。
保存とリメイク
焼いたパンケーキは、そのまま食べきれない分を保存しておくと便利です。
- 冷蔵:粗熱を取り、乾かないようラップで包んで。一般的には翌日を目安に食べきるのがおすすめです。
- 冷凍:1枚ずつラップして冷凍用袋へ。食べるときはトースターや電子レンジで温め直します。
- リメイク:少しかたくなったら、フルーツやヨーグルトと重ねてケーキ風に。ひと口大に切っておやつにも。
※保存期間は目安です。ご家庭の環境や衛生状態によって異なります。においや見た目に違和感があれば食べるのは控えましょう。
よくある質問
Q. 本当に砂糖なしで甘くなりますか?
A. はい。甘酒は、米こうじの働きでお米のでんぷんが糖に変わった飲み物で、砂糖を加えなくても自然な甘みがあります。それを生地に混ぜるので、砂糖を足さなくてもほんのり甘いパンケーキになります。甘さを強めたいときは、甘酒を増やすか糀の糖を少し足してください。
Q. ホットケーキミックスでも作れますか?
A. 作れます。ただし市販のミックス粉には砂糖が含まれることが多いので、「砂糖不使用」にこだわるなら薄力粉から作るこのレシピがおすすめです。ミックス粉を使う場合は、水分(牛乳)の一部を甘酒に置きかえると、甘酒の風味を楽しめます。
Q. 酵素甘こうじ(飲む甘酒)と甘麹は違うものですか?
A. 仲宗根糀家の酵素甘こうじは、そのまま飲める「飲む甘酒」です。とろりと注げる液体なので、生地の水分と甘みをいっぺんに担えます。パンケーキには、この飲むタイプが混ぜやすくおすすめです。
Q. 甘酒パンケーキが焦げやすいのはなぜですか?
A. 甘酒はお米由来の糖分を含むため、砂糖入りの生地と同じで焼き色がつきやすくなります。中火以上だと表面だけ先に色づいてしまうので、弱火でじっくりを心がけてください。フライパンを一度ぬれ布巾で冷ましてから焼くと、温度が安定して焦げにくくなります。
Q. 子どもや家族にも出せますか? お酒は入っていませんか?
A. 仲宗根糀家の甘酒は、米こうじからつくるノンアルコールの甘酒です。砂糖も加えていないので、砂糖控えめの朝ごはんやおやつを探している方の一皿としてお楽しみいただけます。甘さはお好みで調整してください。
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