「体にやさしいものを選びたいけれど、パッケージの『無添加』だけでは何を見ればいいのか分からない」という方へ。実は、原材料表示の見方をひとつ覚えるだけで、調味料選びはぐっと簡単になります。原材料表示の「/(スラッシュ)」の意味から、無添加調味料を選ぶときのチェックポイントまで、沖縄で糀づくりを続ける仲宗根糀家がご紹介します。
「無添加」の文字だけでは中身は分からない
パッケージの表に「無添加」と大きく書かれていても、それだけでは「何を添加していないのか」までは分かりません。着色料は無添加でも、別の添加物は使われている、ということもあり得ます。近年は国のガイドラインにより、「何の無添加なのか」を分かりやすく表示することが求められるようになりました。
ポイント いちばん確実なのは、裏面の原材料表示を自分の目で確かめることです。
原材料表示の見方|「/(スラッシュ)」の後ろが添加物
食品パッケージ裏面の「原材料名」欄には、共通のルールがあります。
- 原材料と添加物は区別して表示される:多くの商品では「/(スラッシュ)」より前が原材料、後ろが食品添加物です。
- どちらも重量順:原材料も添加物も、使った量が多いものから順に書かれています。
- 区切り方は商品によって3通り:「/」で区切る、改行で分ける、「添加物」の欄を別に設ける、のいずれかです。
表示例で見てみましょう
| 原材料名の表示例 | 読み方 |
|---|---|
| 米こうじ(国産米)、食塩 | 「/」がない=添加物を使っていない |
| 米、食塩/酒精、調味料(アミノ酸等) | 「/」の後ろ(酒精・調味料)が添加物 |
たとえば「酒精(アルコール)」は、発酵食品の発酵の進行を止めて常温で流通させやすくするために、広く使われている添加物です。添加物にはそれぞれ役割があり、使われていること自体が悪いわけではありません。大切なのは、自分が何を基準に選びたいかをはっきりさせることです。
原材料は「米こうじ(国産米)、食塩(沖縄県産)」だけ。仲宗根糀家の生塩こうじ
無添加調味料を選ぶ5つのチェックポイント
1. 「/」の後ろを見る
スラッシュ(または添加物欄)の有無をまず確認。何も書かれていなければ、添加物を使っていない商品です。
2. 原材料がシンプルか
その調味料の基本素材(塩こうじなら米こうじ・塩・水)だけでできているかを見ます。
3. 産地が書かれているか
「米こうじ(国産米)」「食塩(沖縄県産)」のように、原材料の産地まで書かれている商品は、作り手の情報公開の姿勢が分かります。
4. 製法を確認する
加熱処理(火入れ)の有無もポイント。非加熱の「生」タイプは酵素が活きている一方、冷蔵・冷凍での温度管理が必要です。
5. 保存方法と賞味期限のバランスを見る
保存料を使わない商品は、冷蔵・冷凍流通が基本です。常温で長期保存できる無添加商品は、加熱殺菌で保存性を保っていることが多く、どちらを選ぶかは使い方次第です。
主な調味料の「基本素材」早見表
基本素材を頭に入れておくと、原材料表示を見た瞬間に「基本のものだけか、それ以外が入っているか」が分かるようになります。
| 調味料 | 基本の原材料 |
|---|---|
| 塩こうじ | 米こうじ・塩・水 |
| 醤油こうじ | 米こうじ・醤油 |
| 味噌 | 大豆・こうじ(米または麦)・塩 |
| 醤油 | 大豆・小麦・塩 |
| 本みりん | もち米・米こうじ・焼酎(醸造アルコール) |
よくある質問
Q. 添加物が入った調味料は避けたほうがいいの?
A. 日本で使用できる食品添加物は、国が安全性を評価したものに限られています。保存性や価格の面でメリットもあるため、一概に避けるべきものではありません。「素材そのものの味を楽しみたい」「原材料がシンプルなものを選びたい」など、ご自身の基準で選ぶことが大切です。
Q. 「化学調味料無添加」と「無添加」は同じ意味?
A. 違います。「化学調味料無添加」はうま味調味料を使っていないという意味で、他の添加物が使われている場合もあります。何が無添加なのかは商品ごとに異なるため、原材料表示での確認が確実です。
Q. 無添加の調味料は日持ちしないのでは?
A. 保存料を使わない分、賞味期限が短めだったり、冷蔵・冷凍での保存が必要だったりします。表示どおりに保存し、開封後は清潔なスプーンで取り出して早めに使い切るのが基本です。冷凍で流通する商品なら、無添加のまま比較的長く保存できます。
仲宗根糀家の糀調味料は、非加熱・無添加です
那覇市国場で糀製品をつくる、沖縄で黄麹(きこうじ)製造のパイオニア。糀調味料は火入れをせず、酒精などの添加物を一切使わずに仕上げ、酵素が活きた「生」のまま冷凍でお届けしています。生塩こうじ(280g)は国産米の米こうじと沖縄県産の海塩で仕込み、冷凍庫の中でも凍らず、すくってそのまま使えます。
生塩こうじを見てみる醤油派の方には生醤油こうじ(280g・非加熱・無添加。大豆・小麦を含む)も。ラベルの「/」の後ろには、何も書かれていません。
あわせて読みたい:塩こうじの使い方完全ガイド/沖縄の発酵食材で腸活


