独特の酸味を持つローゼルは、下処理をひと手間かけるだけで、生食から塩漬け、ジャムまで幅広い食べ方が楽しめる食材です。ここでは、食べる部分である「がく」の外し方から、沖縄の暮らしに残る塩漬け、甘酒と合わせる楽しみ方までをまとめました。直売所や庭先でローゼルを手に入れたけれど、どう食べればいいかわからないという方に向けた内容です。
ローゼルとは、食べるのは赤い「がく」の部分
ローゼルとは、アオイ科フヨウ属の植物で、花のあとに赤く肉厚になる「がく」と「苞(そうほう)」を食べる、アフリカ原産の食材です。
東邦大学・熊本大学の薬用植物園データベースの記載でも、食用部位はこの「がく」と「苞」とされています。
日本では沖縄や小笠原諸島など、暖かい地域でわずかに栽培される珍しい食材です。
本来は多年草とされますが、沖縄・九州以外の寒い地域では一年草として扱われることもあります。
強い酸味が持ち味で、ハーブティーやジャムのほか、沖縄では塩漬けにして食べられてきました。
この記事で使っている毎日甘酒_1日飲み切りサイズ(150ml)
毎日甘酒_1日飲み切りサイズ(150ml)
沖縄・那覇の工房で仕込んでいます。ご家庭でも同じ味で続けていただけます。
毎日甘酒_1日飲み切りサイズ(150ml)を見る下処理で失敗しないコツ|ガクの外し方
ローゼルは、赤いがくの中心にある硬い実(苞に包まれた種子)を外してから調理に使います。
- ローゼルを水でやさしく洗います。
- がくの付け根をぐるりと一周、包丁の先かキッチンばさみで軽く切り込みを入れます。
- がくの中心にある硬い実を、指かペティナイフの先で押し出すようにして外します。
- 外した赤いがくをすすいで、生食・塩漬け・ジャムなど好みの食べ方に使います。
下処理のポイント
- 切り込みは浅く:がくを傷つけないよう、実の際にそっと刃を入れます。
- 実は取り除く:中心の硬い実は食べずに外します。
生・塩漬け・ジャムでの食べ方3通り
下処理をしたローゼルは、生食・塩漬け・ジャムの3通りで、酸味を活かした食べ方が楽しめます。
生のまま
外したがくは、生のままでも食べられます。刻んでサラダや酢の物に散らすと、彩りと酸味が加わります。
酸味が強いため、はじめは少量から試すのがおすすめです。
塩漬け
沖縄では、ローゼルを塩漬けにして食べる方法が親しまれてきました。
がくに塩をひとつまみまぶしてしばらく置くと、水分が出て、酸味の効いた箸休めになります。
ジャム
がくを水と一緒にやわらかくなるまで煮て甘みを加えると、ローゼル特有の酸味を活かしたジャムになります。
甘みは、砂糖の代わりに甜菜糖や黒糖、糀の糖を使うと、素材の酸味が引き立つやさしい味に仕上がります。
パンやヨーグルトに添えるほか、炭酸水で割ってドリンクにしても楽しめます。
できあがったローゼルシロップは、麹水で割ると、酸味と自然な甘みが引き立つ一杯になります。
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ローゼル甘酒という選択肢
ローゼルの酸味は、砂糖を使わない米麹甘酒の自然な甘さと合わせても、おいしく楽しめます。
塩漬けやジャムにしたローゼルを甘酒に少量加えると、酸味と甘みのバランスが生まれます。
仲宗根糀家の甘酒は、米麹の働きでお米のでんぷんを糖に変えた、砂糖不使用の自然な甘さが特徴です。
冷凍でお届けしているので、使う分だけ解凍して、ローゼルと合わせてみてください。
甘酒の使い方や、砂糖の代わりに使うコツもあわせてご覧ください。
保存の目安
生のローゼルは日持ちが短いため、早めに下処理をして、加工した状態で保存するのが基本です。
塩漬けやジャムに加工すると、生のままより保存性が高まります。
清潔な保存容器に入れて冷蔵し、なるべく早めに食べきりましょう。
仲宗根糀家の甘酒の保存方法や賞味期限の目安は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
よくある質問
Q. ローゼルはどの部分を食べるのですか?
A. 食べるのは花が咲いたあとに赤く膨らむ「がく」と「苞」の部分です。中心の硬い実は下処理で取り除きます。
Q. ローゼルはどんな味ですか?
A. 強い酸味が特徴で、ハーブティーに似た酸味とほのかな香りがあります。梅干しに近い酸っぱさと感じる方もいます。
Q. ローゼルは生で食べられますか?
A. 下処理をしたがくは生のままでも食べられ、酢の物やサラダに使われます。酸味が強いため少量から試すのがおすすめです。
Q. ローゼルはいつ収穫できますか?
A. 収穫期はおおむね秋で、10月から12月ごろが目安とされています。産地や気候によって時期には幅があります。
Q. ローゼルは沖縄でも育てられますか?
A. アフリカ原産の植物ですが、沖縄や小笠原諸島など亜熱帯地域でも栽培されています。国内では栽培地がまだ少ない珍しい食材です。
Q. 塩漬けにしたローゼルはどう使いますか?
A. そのまま箸休めにしたり、刻んで和え物に加えたりして楽しめます。酸味が食欲をそそる一品になります。
Q. ローゼルジャムに砂糖は必要ですか?
A. 砂糖を使わなくても、甜菜糖や黒糖、糀の糖で代用してジャムに仕上げることができます。
沖縄で黄麹(きこうじ)を専門に作っている会社・仲宗根糀家です。ふだんは米麹の甘酒や塩こうじなど食卓の糀調味料をつくっていますが、沖縄で育つローゼルのような珍しい食材にも、糀を合わせる工夫を重ねています。この記事が、ローゼルを手に入れた方の食べ方選びの参考になればうれしいです。
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