無添加生活は、特別な食材をそろえることから始める必要はありません。毎日使う調味料を一つずつ見直すだけでも、暮らしは少しずつ変わっていきます。原材料表示の読み方を知っておくと、スーパーでの選び方も変わります。無理なく続けたいと考えている方に向けてお伝えします。
無添加生活・3つの要点
- 始め方:毎日使う調味料から一つずつ見直す
- 見るところ:原材料表示のスラッシュ(/)や改行より後ろ
- 気をつけたいこと:「無添加」の文字だけでなく原材料表示そのものを確認する
無添加生活はどこから始める?調味料から見直すのが近道
無添加生活は、毎日使う調味料から見直すのが始めやすい方法です。使う頻度が高いものほど、選び方を変えたときの積み重ねが大きくなるからです。
冷蔵庫や食品棚にあるものを一度に全部入れ替える必要はありません。塩、醤油、味噌、砂糖など、毎日の料理で欠かせない調味料の中から一つを選び、使い切ったタイミングで無添加のものに置き換えていく。そのくらいのペースで十分です。
調味料は少量でも料理の味の土台になるものです。だからこそ、他の食材よりも先に見直す価値があります。
原材料表示の読み方|スラッシュ以降は添加物の目印
原材料表示のスラッシュ(/)や改行は、原材料と食品添加物を区分するための表示方法の一つです。消費者庁が公開している食品添加物表示の資料では、原材料名欄をスラッシュで区切ったり改行したりして、原材料名と明確に区分して表示する方法が示されています。
パッケージの原材料表示を見るときは、このスラッシュや改行より後ろの部分に注目すると、何が添加物として使われているかの目安がつかめます。ただし区分の方法はスラッシュだけとは限らないため、区切りの位置を確認しながら見る習慣をつけておくと安心です。
また、消費者庁の資料によると、食品添加物は原則として、食品中に占める重量の割合が高いものから順に、物質名で表示されます。つまり、スラッシュの後ろに並ぶ順番も、量の多い添加物から並んでいるということになります。
なお、「無添加」「不使用」といった表示そのものについては、消費者庁が2022年3月に策定したガイドラインの中で、食品表示基準上に表示方法を定めた特段の規定はなく、事業者が任意で行っている表示だと説明されています。だからこそ、パッケージの言葉だけでなく、原材料表示を実際に確認する習慣が役立ちます。詳しくは砂糖不使用の甘酒の見分け方|原材料表示のチェックポイントでも紹介しています。
スーパーでの無添加調味料の探し方
スーパーで無添加の調味料を探すときは、パッケージの「無添加」の文字だけを頼りにせず、原材料表示を実際に確認するのが確実な方法です。
探すときの目安
- 区切りより後ろを見る:スラッシュや改行より後ろに、添加物が並んでいないか確認する
- 対象が具体的か見る:「保存料無添加」のように、何を使っていないのかが具体的に書かれているものを選ぶ目安にする
- 原材料の数を見る:原材料の数が少ないものは、シンプルな作り方をしている一つの目安になる
この考え方は調味料に限らず、甘酒などの飲み物を選ぶときにも役立ちます。甘酒の選び方|米麹甘酒と酒粕甘酒の違い・タイプ別ガイドでは、原料の違いによる選び方を紹介しています。
仲宗根糀家が添加物を使わない理由
仲宗根糀家は、沖縄で黄麹(きこうじ)づくりを専門にする発酵食品メーカーで、添加物を使わない無添加を大切にしてきました。
この考え方の背景には、つくり手自身が体調を崩した経験があります。そこから「人の身体は食べるものでできている」という考えを大切にするようになり、毎日安心して食べられるものを届けたいという想いで商品づくりを続けています。
麹には、発酵の力で素材の旨みや甘みを引き出す働きがあります。日本の国菌でもある麹菌が生み出すこの力について、詳しくは麹菌とカビの違いは?日本の国菌・コウジカビのすごい力で解説しています。麹の力で味の土台を作れるからこそ、添加物に頼らない選択がしやすくなります。たとえば生塩こうじのような糀調味料も、そうした考え方から生まれています。
あわせて読みたい 砂糖の代わりに甘酒を使うコツ、甘こうじと糀の糖の違い、甘酒のノンアルコールな選び方
無理なく続けるための3つのコツ
無添加生活を無理なく続けるコツは、一度に全部を変えようとしないこと、使い切ったものから置き換えること、原材料表示を見る習慣をつけることの3つです。
一つ目は、完璧を目指さないことです。冷蔵庫の中身をすべて入れ替えようとすると、続けること自体が負担になってしまいます。二つ目は、今あるものを使い切ったタイミングで、次に買うものを無添加のものにするという置き換え方です。無駄にする必要がないので、気負わず取り組めます。三つ目は、買い物のときに原材料表示にひと目を通す習慣です。慣れてくると、スラッシュより後ろを確認するだけで、短い時間で判断できるようになります。
無添加についてよくある誤解
無添加についてよくある誤解の一つが、添加物はすべて体に良くないものだという考え方です。消費者庁の資料では、食品添加物は安全性の確認を経て、健康を損なうおそれがないと判断されたものだけが、国によって使用を認められていると説明されています。
もう一つの誤解は、「無添加」と書いてあれば安心だという考え方です。消費者庁のガイドラインでは、何が無添加なのか対象を明示しない表示は、消費者に内容物を誤認させるおそれがあるとされています。パッケージの言葉だけで判断せず、原材料表示そのものを確認する習慣が、誤解を防ぐ一番の近道になります。
よくある質問
Q. 無添加生活は何から始めればいいですか?
A. 毎日使う調味料から見直すのが始めやすい方法です。使う頻度が高いものほど、選び方を変えたときの積み重ねが大きくなるためです。
Q. 原材料表示のスラッシュ(/)は何を意味しますか?
A. 消費者庁の資料では、原材料名欄をスラッシュ(/)や改行で区切り、原材料と食品添加物を明確に区分して表示する方法が示されています。区切りより後ろの部分が、添加物の目安になります。
Q. 食品添加物はどのような順番で表示されますか?
A. 消費者庁の資料によると、食品添加物は原則として、食品中に占める重量の割合が高いものから順に、物質名で表示されます。
Q. 「無添加」と書いてあれば安心と考えていいですか?
A. 消費者庁のガイドラインでは、何が無添加なのか対象を明示しない表示は、消費者に内容物を誤認させるおそれがあるとされています。原材料表示を実際に確認することが大切です。
Q. 添加物は体に悪いものなのですか?
A. 消費者庁の資料では、食品添加物は安全性の確認を経て、健康を損なうおそれがないと判断されたものだけが国に使用を認められていると説明されています。仲宗根糀家では、そのうえで添加物を使わない無添加という選択を大切にしています。
Q. 無添加生活を続けるコツはありますか?
A. 一度に全部を変えようとせず、使い切ったものから無添加のものに置き換えていくと、無理なく続けやすくなります。
沖縄で黄麹(きこうじ)を専門に作っている会社・仲宗根糀家です。日々の商品づくりで原材料表示と向き合いながら、添加物を使わない無添加にこだわっています。


