長芋は塩麹とにんにくで炒めるだけで、シャキシャキにもホクホクにも仕上がります。使うのはフライパンと塩麹、にんにくだけで、切り方と炒め時間を変えるだけで食感を調整できます。あと一品ほしい夕食や、箸が止まらない副菜がすぐに欲しいときにおすすめです。
この記事の要点
- 分量の目安:長芋300gに生塩こうじ約30g、にんにく1片
- 食感の分かれ目:切り方と炒め時間でシャキシャキ・ホクホクを調整
- 焦がしにくくするコツ:塩麹は仕上げの直前に加えて焦がさない
長芋の下処理|皮のむき方と切り方のコツ
長芋は皮を薄くむき、繊維に沿って切ると、シャキシャキとした食感が残りやすくなります。
長芋の皮はぬめりが出やすいので、手やまな板が濡れていないことを確認してから皮むき器で薄くむきます。むいたあと軽く酢水にくぐらせると、断面の変色を防ぎやすくなります。シャキシャキに仕上げたいときは繊維に沿った細めの拍子木切りに、ホクホクと仕上げたいときは繊維を断つように厚めの半月切りにすると、食感の違いがはっきり出ます。
材料と分量|長芋300gに対する塩麹とにんにくの目安
長芋300gに対し、生塩こうじは重さの約10%にあたる約30g、にんにくは1片が基本の分量です。
材料(2人分)
- 長芋 300g
- にんにく 1片(みじん切りまたはすりおろし)
- 生塩こうじ 約30g(素材の重さの約10%が目安)
- サラダ油 大さじ1
- 醤油 小さじ1(お好みで)
- 青ねぎまたはパセリ 少々(お好みで)
塩麹の使用量を素材の重さの約10%にするのは、仲宗根糀家が下味づけの目安にしている比率です。長芋のようにくせの少ない食材でも、この比率であれば塩気が強くなりすぎず、にんにくの香りとバランスよくまとまります。生塩こうじは米糀と塩だけで仕込み、加熱処理をしていない生塩麹です。大さじ・小さじでの分量は塩麹 大さじ1は何グラム?重さ・塩分の早見表、基本の使い方は塩こうじの使い方ガイドもあわせてご覧ください。
炒め方の手順|シャキシャキとホクホクを食感で選ぶ
にんにくの香りを油に移してから長芋を炒め、火が通ったところで塩麹を加えて手早く絡めると、香ばしく仕上がります。
| 食感タイプ | 切り方 | 火加減 | 炒め時間の目安 |
|---|---|---|---|
| シャキシャキ仕立て | 拍子木切り(細め) | 中火 | 1〜2分 |
| ホクホク仕立て | 厚めの半月切り | 弱めの中火 | 3〜4分 |
- 長芋は皮をむいて、シャキシャキなら拍子木切り、ホクホクなら厚めの半月切りにする。
- フライパンにサラダ油とにんにくを入れ、弱めの中火で香りが立つまで炒める。
- 長芋を加え、シャキシャキ仕立てなら中火で1〜2分、ホクホク仕立てなら弱めの中火で3〜4分炒める。
工程3:好みの食感に合わせて、長芋の炒め時間を調整します。 - 火を止める直前に生塩こうじを加え、全体に手早く絡めて仕上げる。お好みで醤油を少々加える。
長芋はでんぷんを多く含む食材です。生の塩麹を和えたまま常温で長く置くと、酵素の働きででんぷんが分解されて水っぽくなることがあります。炒めながら火が通っているうちに塩麹を絡め、絡めたらすぐに火を止めて仕上げることで、この状態を防げます。
焦がさない3つのコツ
塩麹は糖分を含むため焦げやすく、長芋の炒め物では中火よりひとまわり弱い火加減が焦がしにくくするコツです。
焦がさないポイント
- にんにくは弱火からじっくり:強火で一気に炒めると香りより先に焦げが出やすくなります。
- 塩麹は仕上げの直前に:早い段階で加えて長く炒めると、糖分が焦げつきやすくなります。
- 火からこまめに目を離さない:色づき始めたらすぐに火を止め、余熱で仕上げます。
作った後の保存と安全
作った料理は室温に長く置かず、食べない分は清潔な容器に小分けして、粗熱が取れたら早めに冷蔵してください。冷蔵庫を過信せず、なるべく早く食べきります。
におい、色、ぬめりなどに異常を感じた場合は味見をせず廃棄してください。食べるときは料理に合った方法で十分に再加熱します。
アレンジ|バター醤油風とパセリで洋風に
仕上げに少量のバターと醤油を加えると、コクのある洋風の味わいに変えられます。
塩麹で炒めた長芋に、火を止めたあと少量のバターを加えて溶かし、全体に絡めるだけで香ばしい風味が加わります。刻んだパセリを散らせば彩りもよくなります。ぴりっとさせたいときは、黒こしょうや輪切り唐辛子を添えるのもおすすめです。
あわせて読みたい 長芋の下ごしらえだけをじっくり知りたい方は塩麹で長芋の作り方、にんにくをもっと活かしたい方はにんにく麹の作り方と使い方、鶏むね肉で試したい方は鶏ハムは塩麹で激変!もご覧ください。
この記事を書いた人
仲宗根糀家は、沖縄・那覇市国場で黄麹(きこうじ)をつくっています。長芋のような芋類は、でんぷんの性質を踏まえて塩麹を合わせるタイミングに気を配りながら、日々の食卓向けのレシピをご紹介しています。塩こうじづくりで培った知識をもとに、家庭で失敗しにくい分量と手順をお伝えします。
炒め物にすぐ使える下味がひとつあると、忙しい日の調理がぐっと楽になります。仲宗根糀家の生塩こうじは、米糀と塩だけで仕込み、加熱処理をせず、冷凍でお届けしています。商品の表示に従って保存し、清潔な器具で必要量を取り出して使います。
沖縄では泡盛づくりに使われる黒麹・白麹が主流のなか、仲宗根糀家は味噌や甘酒、糀調味料につながる黄麹を沖縄でつくっています。長芋のような身近な食材にも、その黄麹の塩こうじを役立てていただけたらうれしく思います。
よくある質問
Q. 長芋は皮をむいたほうがいいですか?
A. 皮ごと調理することもできますが、口当たりが気になる場合は薄く皮をむくと食べやすくなります。切ったあと軽く酢水にくぐらせると、断面の変色を防ぎやすくなります。
Q. 塩麹の代わりに醤油麹を使ってもいいですか?
A. 醤油麹に置き換えても作れます。塩気の入り方が少し変わるので、味を見ながら少量ずつ加えて調整してください。
Q. シャキシャキとホクホク、どちらで作ればいいですか?
A. お好みで選べます。細めの拍子木切りで手早く炒めるとシャキシャキに、厚めに切ってじっくり炒めるとホクホクに仕上がります。
Q. 長芋がぬるぬるして切りにくいときはどうすればいいですか?
A. 手やまな板が濡れているとぬめりが出やすくなります。水気をよく拭き取り、皮をむいたあと酢水にくぐらせてから切ると扱いやすくなります。
Q. 塩麹を加えるタイミングはいつがいいですか?
A. 長芋に火が通ってから、仕上げの直前に加えるのがおすすめです。塩麹は糖分を含むため長く加熱すると焦げやすく、和えたまま置くと水っぽくなりやすいためです。
Q. 作り置きはできますか?
A. 冷蔵してなるべく早く食べきり、異常を感じた場合は味見をせず廃棄してください。作り置きする場合も、塩麹を和えるのは食べる直前か加熱の仕上げ段階にすると、水っぽくなりにくくなります。
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