田芋(ターンム)は、沖縄のお正月やお盆といったハレの日の食卓に欠かせない芋です。子孫繁栄の縁起物とされ、お祝いの席には欠かせない存在として大切にされてきました。この記事では、田芋が大切にされてきた理由や産地、ディンガクやドゥルワカシーといった代表的な料理を、沖縄の糀屋・仲宗根糀家がまとめます。
田芋(ターンム)とはどんな芋か
田芋(ターンム)とは、沖縄で古くから育てられてきた芋で、地域によっては「水芋」とも呼ばれます。
田芋には芋茎(ムジ)と呼ばれる部分があり、ドゥルワカシーなどの郷土料理ではこの芋茎も主材料として一緒に使われます。
農林水産省の郷土料理紹介ページでも、田芋はお正月やお盆などハレの日に並ぶ料理のひとつとして紹介されています。
沖縄が誇る産地|宜野湾市大山と金武町
沖縄県は田芋の有数の産地で、なかでも宜野湾市大山と金武町がよく知られています。
宜野湾市大山の田芋は、市の伝統野菜・特産品として位置づけられており、宜野湾市は2月6日を「宜野湾市ターウムの日」と条例で定めています。
地域を代表する日が設けられていることからも、田芋が沖縄の暮らしに根づいた作物であることがうかがえます。
なぜ祝いの席に欠かせないのか|子孫繁栄の縁起物
田芋が祝いの席に欠かせないのは、子孫繁栄の縁起物とされているためです。
農林水産省の資料でも、田芋を使った料理はお正月やお盆のハレの日に並び、なかでもお祝いの席では特に欠かせないと紹介されています。
沖縄では、こうした田芋料理と並んでシーミーや旧盆の重箱料理も行事の食卓を彩ります。シーミー・旧盆の重箱料理|沖縄の行事食を糀調味料で仕込むの記事もあわせてご覧ください。
代表的な田芋料理3つ|ディンガク・ドゥルワカシー・ムジヌ汁
田芋を使った代表的な料理には、ディンガク・ドゥルワカシー・ムジヌ汁の3つがあります。
田芋の代表的な料理
- ディンガク(ターンムディンガク):田芋を使った料理として農林水産省の資料でも紹介されている一品です。
- ドゥルワカシー:田芋とその芋茎(ムジ)を主材料に、形が崩れるまで煮込んでつくる沖縄の郷土料理です。
- ムジヌ汁(ムジの汁):出産祝いに作られてきた料理として知られています。
旧盆の行事食としては、生姜の香る炊き込みご飯のウンケージューシーも知られています。ウンケージューシーの作り方|旧盆に供える生姜香る炊き込みご飯で詳しくご紹介しています。
田芋と旬をめぐる沖縄の暮らし
田芋は、収穫の時期そのものよりも、沖縄の行事の暦とともに語られることが多い作物です。
宜野湾市が2月6日を「宜野湾市ターウムの日」と定めているように、田芋は一年を通じて地域の特産品として大切にされています。
お正月やお盆といったハレの日に食卓へのぼる田芋は、沖縄の暮らしと行事に深く結びついた存在といえます。
沖縄の発酵食品全体については、沖縄の発酵食品|豆腐よう・泡盛・糀調味料を知るでもご紹介しています。
あわせて読みたい 沖縄の麹の歴史について知りたい方は沖縄における麹の歴史と食文化、出汁文化については沖縄の出汁文化と「合わせだし」入門、沖縄の伝統発酵食品については豆腐ようとは?沖縄の伝統発酵食品の記事もあわせてご覧ください。
仲宗根糀家は、沖縄・那覇市国場で黄麹(きこうじ)をつくっています。沖縄の糀・発酵食品メーカーとして、田芋のような沖縄の行事食にも親しみながら、日々糀と向き合っています。
よくある質問
Q. 田芋(ターンム)とは何ですか?
A. 沖縄で古くから育てられてきた芋で、地域によっては「水芋」とも呼ばれます。お正月やお盆などハレの日の食卓に欠かせない、子孫繁栄の縁起物とされています。
Q. 田芋の主な産地はどこですか?
A. 沖縄県は田芋の有数の産地です。なかでも宜野湾市大山と金武町がよく知られています。
Q. 田芋を使った代表的な料理を教えてください。
A. 田芋を使った「ディンガク(ターンムディンガク)」、田芋とその芋茎(ムジ)を煮込む「ドゥルワカシー」、出産祝いに作られる「ムジヌ汁」などがあります。
Q. ドゥルワカシーとはどんな料理ですか?
A. 沖縄特産の田芋とその芋茎(ムジ)を主材料に、形が崩れるまで煮込んでつくる沖縄の郷土料理です。
Q. 田芋はなぜ祝いの席に欠かせないのですか?
A. 子孫繁栄の縁起物とされているためです。お正月やお盆などのハレの日、特にお祝いの席では欠かせない食材とされています。
Q. 田芋の旬はいつ頃ですか?
A. 田芋は、収穫の時期の数字よりも沖縄の行事の暦とともに語られることが多い作物です。宜野湾市では2月6日を「宜野湾市ターウムの日」と定めており、一年を通じて地域の特産品として大切にされています。



