バンシルーが沖縄でどんな果物を指すのか、この記事でわかります。沖縄県の公的な資料と、グァバの伝来に関する資料をもとに、県内での産地と収穫の時期を確認しました。バンシルーという名前を耳にして気になった方、沖縄の果物に関心がある方に向けてまとめています。
バンシルーとグァバは同じ果物です
バンシルーとは、沖縄でグァバを指すときに使われる呼び名です。植物としては同じ果物を指しており、呼び方が違うだけです。
沖縄の食卓や市場では、グァバよりもバンシルーという呼び方を耳にする機会が多くあります。この記事では、名前の由来には深入りせず、沖縄県内でどこに育ち、いつ収穫されているのかという、記録で確認できる内容を中心にお伝えします。
沖縄県内での産地
グァバ(バンシルー)は、沖縄県内では特定の産地に限らず、県内各地で栽培されています。
沖縄県が運営する農林水産物の情報サイト「くゎっちーおきなわ!」では、産地として沖縄本島の北部・中部・南部に加えて、宮古諸島、八重山諸島が挙げられています。沖縄本島だけでなく、離島でも育てられている果物だということがわかります。沖縄で育つ果物は地域によって旬の伝わり方が異なることも多く、たとえばシークワーサーの旬はいつ?青切りと完熟で変わる味わいでも、産地による違いを取り上げています。
収穫の時期は一年を通じて
グァバ(バンシルー)は、沖縄県内では特定の季節に限らず、一年を通じて収穫されている果物です。
沖縄県の情報サイトに掲載されている収穫時期の一覧では、1月から12月まで、すべての月に収穫の記載があります。観光案内では「旬は8月から9月ごろ」と紹介されることもありますが、県の一次資料では月ごとの違いが示されていないため、この記事では「一年を通じて収穫されている」という記録に基づいた表現にとどめています。
沖縄に伝わった記録
バンシルー(グァバ)が沖縄に伝わったのは、記録の上では琉球王朝時代とされています。
公益財団法人中央果実協会が公開している資料によると、台湾では1800年代にはすでに栽培されていたことなどから、琉球王朝時代に沖縄へ伝わったのが始まりとされ、鹿児島県へは明治時代中期に伝わったと記されています。資料自体も、日本へ最初に伝わった時期までは明らかにしていないため、正確な年代はわかっていません。沖縄の食と文化のつながりについては、沖縄における麹の歴史と食文化でも紹介しています。
沖縄の発酵文化と仲宗根糀家
沖縄には、バンシルーのように昔からこの土地で育まれてきた作物や食文化が数多くあります。仲宗根糀家も、その一つである麹の文化を沖縄で受け継いでいるメーカーです。
沖縄では、泡盛づくりに使われる黒麹・白麹が古くから親しまれてきました。その一方で、食卓で使う塩こうじや甘酒などに使われる黄麹(きこうじ)をつくる作り手は、沖縄では今も数少ない存在です。仲宗根糀家は、那覇市国場でこの黄麹を使った糀調味料や甘酒をつくっています。黄麹と黒麹・白麹の違いについては黄麹とは?黒麹・白麹との違いと沖縄で黄麹をつくる理由で、沖縄の発酵食品全体については沖縄の発酵食品|豆腐よう・泡盛・糀調味料を知るで詳しく紹介しています。
仲宗根糀家は、沖縄・那覇市国場で黄麹(きこうじ)をつくっています。バンシルーのような沖縄の恵みについても、記録に残る確かな情報をもとにお伝えするよう心がけています。
あわせて読みたい 沖縄の食文化については沖縄の出汁文化と「合わせだし」入門、旬をテーマにした記事ではローゼルの旬はいつ?沖縄の収穫時期・下処理と楽しみ方や沖縄パインの旬はいつ?産地でずれる時期と食べ頃の見分け方もあわせてご覧ください。
沖縄の果実を楽しみたい方へ
沖縄トロピカルパインの甘酒
こちらはバンシルー商品ではなく、沖縄県産パイナップルを使った別の果実甘酒です。沖縄らしい果実の甘酒を探す方へご案内します。
酵素甘酒 沖縄トロピカルパインの商品情報を見るよくある質問
Q. バンシルーとグァバは違う果物ですか?
A. いいえ、同じ果物です。バンシルーは沖縄でグァバを指すときに使われる呼び名で、植物としては同じものを指しています。
Q. グァバは沖縄のどこで栽培されていますか?
A. 沖縄本島の北部・中部・南部をはじめ、宮古諸島や八重山諸島など、県内各地で栽培されています。
Q. グァバの旬はいつですか?
A. 沖縄県の資料では、1月から12月まで一年を通じて収穫の記載があり、特定の季節に限定した記録はありません。観光案内で夏ごろが紹介されることもありますが、この記事では一次資料に基づいた「一年を通じて収穫される」という内容にとどめています。
Q. バンシルーはいつごろ沖縄に伝わったのですか?
A. 記録の上では、琉球王朝時代に沖縄へ伝わったのが始まりとされています。正確な年代までは資料でも明らかになっていません。
Q. 仲宗根糀家はどんな会社ですか?
A. 沖縄県那覇市国場で、食卓向けの黄麹(きこうじ)を使った糀調味料や甘酒をつくっている発酵食品メーカーです。沖縄では黒麹・白麹を使った泡盛づくりが広く親しまれてきましたが、仲宗根糀家は黄麹づくりを行う数少ない作り手です。


