沖縄の旧正月は、新暦のカレンダーでは日付が毎年変わります。旧暦の1月1日に当たり、月の満ち欠けと太陽の動きを組み合わせた暦に基づきます。旧暦の行事に触れてみたい方に向けて、日付が動く仕組みと、沖縄で今も大切にされているムーチー・旧盆という旧暦行事をご紹介します。
次の旧正月は、日本時間で2027年2月7日
2027年の旧正月は、日本時間に基づく暦では2月7日です。国立天文台の2027年の朔弦望では、2月の朔は7日午前0時56分、二十四節気では雨水が2月19日と確認できます。この天文情報から、雨水を含む月の初日を確認しています。
海外の春節カレンダーでは2月6日と記載されるものがあります。時差によって新月を含む日が変わる年なので、沖縄の予定を決める際は海外向けのカレンダーをそのまま使わないようにしてください。行事の開催日やお店のお休みは、暦の日付とは別に主催者・店舗の案内で確認します。
毎年同じ日数だけ、前へずれるわけではない
旧暦は月の満ち欠けをもとに一か月を区切り、季節から大きく離れないよう閏月を置く太陰太陽暦です。「去年より十日ほど早いはず」と毎年同じ計算を続けると、日付を取り違えることがあります。必要な行事の年を指定して確認するのが確実です。
国立天文台の旧暦に関する解説には、月の決め方が単純にはいかない年の問題も示されています。この記事で紹介する仕組みは、何十年先までの行事日を自分で一律に算出するための公式ではありません。
家族の予定表には、新暦と行事名を一緒に残す
家族へ共有するときは「旧正月に集まる」だけでなく、実際に集まる新暦の日付と時間を書きます。暦の当日と、家族が集まりやすい日が同じとは限りません。買い物や料理を担当する人には、必要な品目と受け渡す時刻も合わせて伝えておくと準備しやすくなります。
旅行中に沖縄の行事へ触れたい場合も、地域の行事を一般参加できる催しと決めつけないようにしましょう。家や門中の祈りの場と、見学者向けの催しは異なります。撮影や見学の可否は、その場所の案内を優先してください。
旧正月の日付はどう決まるのか
旧正月は旧暦1月1日です。各月は新月(朔)を含む日から始まり、季節とのずれを調整するため太陽の動きも使います。新暦のカレンダー上では、年によって日付が変わります。
沖縄の旧正月というと特別な暦のように思われがちですが、決め方そのものは日本全国で共通しています。国立天文台の解説では、現在「旧暦」と呼ばれる暦は、廃止された天保暦の手順そのものではなく、現代の天文学による朔や二十四節気の情報をもとに組み立てられている実態が示されています。
旧暦の月の1日にあたるのは、新月(朔)の日です。そのため旧正月の新暦上の日付は、年によって前後することになります。
ムーチー(鬼餅)|旧暦12月8日に健康を願う行事
ムーチーは、月桃(サンニン)の葉で包んで蒸したお餅を、旧暦12月8日ごろに作る沖縄の行事です。子どもの健康と無病息災を願って食べられています。
農林水産省の「うちの郷土料理」でも、月桃の葉で包んで蒸した餅として紹介されており、旧暦12月8日に厄払いのため神仏に供え、家族の健康を祈願する年中行事とされています。
鬼退治にまつわる言い伝えが由来として語り継がれていますが、これは民話として伝えられているものです。
ムーチーの作り方は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
旧盆|ウンケーからウークイ、エイサーの道じゅねー
沖縄の旧盆は、旧暦7月13日の「ウンケー」で先祖の霊を迎え、15日の「ウークイ」で送り出す行事です。旧正月と同じく旧暦にもとづくため、新暦の日付は年によって変わります。
内閣府の資料によれば、13日のウンケーで先祖の霊を迎え、14日のナカビ(中日)を経て、15日のウークイで霊を送り出します。このとき、地域の青年会がエイサーを踊りながら家々を巡る「道じゅねー」が各地で行われます。
エイサーの起源には諸説あり、はっきりと定まっていません。
旧盆の行事食としては、ウンケージューシーの作り方もあわせてご覧ください。
重箱料理については、シーミー・旧盆の重箱料理でご紹介しています。
日付が動く行事にどう備えるか
旧正月・ムーチー・旧盆は、いずれも旧暦にもとづくため、新暦のカレンダーでは毎年日付が変わります。年始に暦を確認しておくと、行事の準備に慌てずに済みます。
日付が動く行事への備え方
- 年始に確認:その年のカレンダーや暦アプリで、旧正月・ムーチー・旧盆の日付を確認しておく
- 早めの準備:日付が近づいたら、月桃の葉やお供え、重箱料理など必要なものを整える
- 家族と共有:行事の予定を家族や地域で早めに共有しておく
沖縄の旧暦行事と糀の調味料
旧盆のウンケージューシーやシーミー・旧盆の重箱料理など、沖縄の行事食は今も家庭で受け継がれています。仲宗根糀家は、沖縄で黄麹(きこうじ)づくりに取り組む発酵食品メーカーとして、こうした行事食づくりに寄り添っています。
わたしたちは沖縄の黄麹(きこうじ)の作り手として、食卓のための糀を那覇市国場の工場で仕込んでいます。沖縄の発酵食品全体についてはこちらの記事、麹の歴史についてはこちらの記事でもご紹介しています。
沖縄で黄麹(きこうじ)を専門に作っている会社・仲宗根糀家です。那覇市国場の工場で、米糀・甘酒・塩こうじなどを仕込んでいます。旧正月や旧盆など、沖縄の暦にまつわる行事の食卓にも、糀の調味料を役立てていただければと思います。
あわせて読みたい 沖縄の出汁文化について知りたい方は沖縄の出汁文化と「合わせだし」入門もご覧ください。
行事食の準備にも、日々の台所にも
行事食の下味を仕込み済みの調味料で整えたい方は、生塩こうじを。生米こうじは、塩こうじや甘酒を自分で作る材料です。行事当日にそのまま料理へ加えるものではありません。準備に使える時間から選んでください。
沖縄県那覇市の仲宗根糀家がつくる、乾燥させていない生米こうじです。原材料は国産米と麹菌。冷凍でお届けします。
送料別。お届け先・箱サイズにより異なります。送料表で確認できます。価格・商品情報は商品ページでご確認ください。
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よくある質問
Q. 旧正月とは何ですか?
A. 旧暦(太陰太陽暦)における正月のことです。旧暦の月の1日は新月(朔)の日にあたり、日本時間の暦でその年の日付を確認します。
Q. 旧正月の日付はどうやって決まるのですか?
A. 旧暦1月1日で、月の満ち欠けと二十四節気を用いて決まります。国立天文台は旧暦そのものの公式日付表を発行しているという意味ではなく、計算に用いる朔や節気の天文情報を公表しています。
Q. なぜ旧正月の日付は毎年変わるのですか?
A. 旧暦の月の始まりは新月(朔)の日で決まりますが、朔の日は新暦のカレンダー上で年ごとに前後します。そのため旧正月の新暦上の日付も年によって変わります。
Q. ムーチーとはどんな行事ですか?
A. 月桃(サンニン)の葉で包んで蒸したお餅を、旧暦12月8日ごろに作る沖縄の行事です。子どもの健康と無病息災を願って食べられています。
Q. 沖縄の旧盆とはどんな行事ですか?
A. 旧暦7月13日の「ウンケー」で先祖の霊を迎え、15日の「ウークイ」で送り出す行事です。地域の青年会がエイサーを踊りながら家々を巡る「道じゅねー」も行われます。
Q. ムーチーや旧盆の日付も毎年変わりますか?
A. はい。ムーチーは旧暦12月8日、旧盆は旧暦7月13日から15日と、どちらも旧暦の日付にもとづいているため、新暦のカレンダー上では年によって変わります。
Q. 旧正月の日付を知るにはどうすればよいですか?
A. 毎年の暦やカレンダーアプリで確認するのがおすすめです。旧暦にもとづく行事は年によって日付が動くため、年始に確認しておくと準備がしやすくなります。
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