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クーブイリチーの作り方|醤油こうじで水っぽくならないコツ

クーブイリチーの作り方|醤油こうじで水っぽくならないコツ

※画像はイメージです

クーブイリチーは、刻み昆布を豚肉やかまぼこと炒め煮にする沖縄の家庭料理です。使うのは乾燥の刻み昆布と豚三枚肉、味の決め手は醤油の代わりに使う生醤油こうじです。ふだんのおかずはもちろん、冷めても味がなじむのでお弁当のおかずにも向いています。

クーブイリチーとは|昆布の炒め煮とお祝い料理としての意味

クーブイリチーとは、沖縄の言葉で昆布を意味する「クーブ」と、炒め煮を意味する「イリチー」を合わせた家庭料理で、刻み昆布と豚肉、かまぼこをじっくり煮ふくめます。

昆布と「よろこぶ」の語呂を掛けた縁起のよい食材とされ、お祝いの席や行事の重箱にもよく並びます。シーミーや旧盆の重箱料理の一品として仕込む家庭も多い料理です。

似た沖縄料理に、切り干し大根と昆布を使う千切りイリチーがあります。どちらも「イリチー(炒め煮)」の仲間ですが、主役の食材が昆布か切り干し大根かで名前が変わります。

材料と昆布の戻し方

クーブイリチーの主役は刻み昆布と三枚肉で、乾燥した刻み昆布は水にしっかり浸けて戻してから使います。

一般的な作り方の目安では、昆布は30〜80g、豚肉は50〜150gほどの範囲で作られています。ここでは家庭で作りやすい分量として、昆布40g・豚肉120gでご紹介します。

材料 分量の目安
刻み昆布(乾燥・クーブ) 40g
豚三枚肉(バラ肉) 120g
こんにゃく 1/2枚(120gほど)
紅かまぼこ(お好みのかまぼこでも) 30gほど
生醤油こうじ 大さじ2
糀の糖 大さじ1
泡盛(または酒・仕上げ用) 大さじ1
下茹で用の泡盛・しょうが 各適量
豚だし(下茹でのゆで汁) 2カップほど

刻み昆布は、さっと洗ってからたっぷりの水に20分ほど浸けます。太い部分まで指でつまんでやわらかくなっていれば戻し上がりで、戻し方にムラがあるとこの後の煮え方もばらつくので、浸け始めに水に沈めて全体を均一に濡らしておくのがポイントです。戻し終えたらザルにあげ、水気をしっかり切っておきます。

砂糖の代わりに糀の糖を使うと、米糀だけで仕込んだ自然な甘みで下味をつけられます。

豚だしの取り方

クーブイリチーのだしは、豚三枚肉を下茹でしたゆで汁がそのまま使えます。あらためて別のだしを用意する必要はありません。

豚三枚肉をひと口大の薄切りにし、鍋にかぶるくらいの水と泡盛少々、しょうがの薄切りを入れて中火にかけます。10分ほど茹で、浮いてきたアクをこまめにすくいながら、箸がすっと通るまで火を入れます。この下ゆでで臭みが抜け、ゆで汁がそのままクーブイリチーの豚だしになります。

ゆで汁はこして取り分けておき、こんにゃくも短冊切りにしてさっと下茹でしておくと、この後の炒め煮がスムーズです。

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醤油こうじで仕上げる作り方

クーブイリチーの下味は、醤油の代わりに生醤油こうじを使うと、旨みとコクがひとまわり深まります。

  1. フライパンか鍋に油をひき、下茹でした豚肉とこんにゃくを中火で炒めます。表面に軽く焼き色がついたら、生醤油こうじ・糀の糖・泡盛を加えてからめます。
  2. 戻した昆布と、①の豚だし2カップほどを加え、ふたをして弱火で20〜25分ほど煮ます。醤油こうじは糖分を含み焦げやすいので、火は中火よりひとまわり弱めにし、時々鍋底から混ぜます。
  3. 煮汁が少なくなり、昆布がやわらかくなったら紅かまぼこを加え、さっと煮からめて仕上げます。

仕上がりの目安は、昆布がしんなりとやわらかく、鍋底に軽く煮汁が残る程度です。汁気を飛ばしすぎるとパサつき、残しすぎると水っぽくなるので、味見をしながら火を止めるタイミングを決めます。

生醤油こうじ|仲宗根糀家

この記事で使っている生醤油こうじ

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失敗しないための3つのポイント

クーブイリチーを失敗なく仕上げるコツは、昆布の戻し方・豚肉の下茹で・醤油こうじの火加減の3つです。

水っぽくならない3つのコツ

  • 昆布はムラなく戻す:洗ってから水にしっかり沈め、20分ほど浸けて全体をやわらかくします。
  • 豚肉は下茹でしてから使う:臭みが抜け、そのゆで汁がクーブイリチーの豚だしになります。
  • 醤油こうじは焦がさない:糖分を含み焦げやすいので、煮詰める工程は中火よりひとまわり弱火で、こまめに混ぜます。

冷めても美味しい保存・お弁当活用

クーブイリチーは冷めても味がなじんでおいしく、汁気をしっかり飛ばせばお弁当のおかずにも向きます。

粗熱を取ってから清潔な保存容器に入れると、冷蔵庫で3〜4日ほど、汁気を切って冷凍すれば2〜3週間ほどを目安に楽しめます。お弁当に詰めるときは、仕上げの段階で汁気をしっかり飛ばし、しっかり冷ましてから詰めると傷みにくくなります。

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あわせて読みたい 豚肉と麹の組み合わせはラフテーの作り方も、豚だしの取り方は沖縄の出汁文化と「合わせだし」入門も参考にしてみてください。三枚肉をやわらかく仕込む方法は豚肉の塩麹レシピでも紹介しています。

一般的な作り方では醤油と砂糖で下味をつけますが、仲宗根糀家では醤油の代わりに生醤油こうじをおすすめしています。米糀と大豆・小麦・食塩だけで仕込み、酵素を熱で止めずに仕上げ、冷凍でお届けしているので、炒め物にも自然な旨みとコクが加わります。沖縄では泡盛づくりの黒麹・白麹が主流ですが、仲宗根糀家は食卓のための黄麹を沖縄でつくっている数少ない作り手です。分量の使い方に迷ったら醤油麹 大さじ1は何グラム?も参考になります。

クーブイリチーに使った糀調味料

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沖縄で黄麹(きこうじ)を専門に作っている会社・仲宗根糀家です。ふだんは甘酒や塩こうじ、醤油こうじなど食卓の糀調味料を仕込んでいますが、今回は沖縄の家庭料理クーブイリチーに、生醤油こうじで仕上げる作り方をご紹介しました。

よくある質問

Q. クーブイリチーとはどんな料理ですか?

A. 刻み昆布を豚肉やこんにゃく、かまぼこと炒め煮にした沖縄の家庭料理です。昆布と「よろこぶ」の語呂を掛けた縁起のよい一品として、お祝いの席にも並びます。

Q. 昆布は生昆布と乾燥昆布どちらを使いますか?

A. クーブイリチーには刻んで乾燥させた昆布(クーブ)を使います。水で戻してから使うので、生昆布よりも下ごしらえがしやすい食材です。

Q. 豚肉はどの部位を使うとよいですか?

A. 脂と赤身のバランスがよい三枚肉(バラ肉)が定番です。下茹でしてから使うと臭みが抜けて、ゆで汁がそのまま豚だしになります。

Q. こんにゃくやかまぼこは必ず入れますか?

A. どちらも必須ではありませんが、食感や彩りを加えてくれる具材です。冷蔵庫にある野菜を加えてアレンジしても楽しめます。

Q. 保存はどのくらいできますか?

A. 清潔な容器に入れて冷蔵庫で保存すると3〜4日ほど、汁気を切って冷凍すれば2〜3週間ほどを目安に楽しめます。

Q. お弁当に入れても傷みにくくするコツはありますか?

A. 仕上げにしっかり汁気を飛ばして、冷ましてから詰めるのがコツです。汁気が多いと傷みやすくなるので、水分を飛ばす一手間が安心につながります。

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